今夜からあす明け方に激しい雨のおそれ 早めの避難行動につなげられるよう「キキクル」活用を【愛媛】

水口気象予報士:
このあとの天気のポイントは「こんや~あすの明け方に激しい雨のおそれ」
まず、きょうの天気を振り返ると…きょうは日本の南にある太平洋高気圧が強まって梅雨前線が九州北部から四国付近に停滞していて、南から非常に湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発になり、きのうは鹿児島で線状降水帯が発生しました。
そして今夜からあすにかけて、この前線が南に下がるタイミングで県内では再び発達した雨雲がかかって局地的に激しい雨が降るおそれがあります。
雨の予想をみると…このあと日付が変わるころまで中予や南予でザーザー降りの時間がありそうです。
その後、ちょうど寝静まる時間帯…あす未明から明け方にかけて前線が南下し始め、九州方面から発達した雨雲が県内に近づいてくることで、多い所で1時間に30ミリの激しい雨のおそれがあります。
松岡キャスター:
あす日中はどうなりそうでしょうか?
水口気象予報士:
雨はあすの午前中いっぱい強まり、午後からは次第に弱まってくる見込みです。あす夕方までの24時間雨量は中予と東予が80ミリ南予が100ミリと予想されています。
今週は木曜から金曜にかけては、前線の活動が弱まって雨の降り方も弱まりそうですが、週末には再び高気圧が強まって前線が北上することで、南から非常に湿った空気が流れ込んで前線の活動が活発になる見込みです。
来週はじめにかけて再び大雨になるおそれがあり、油断はできません。気象庁のホームページで土砂災害や浸水、川の増水の危険度を表すキキクルを見てみます。
九州では大分で黄色の注意レベルや、一部は赤の警戒レベルになっていて、土砂災害の危険度が高くなっている状態です。
紫色になると危険レベルで避難指示が出て、黒色になるとすでに災害が発生している可能性が高い状況です。
現時点では、県内は災害の危険度が高い状態ではないですが、早めの避難行動につなげられるようにいつでもキキクルが見られる状態にしておくと安心です。
またハザードマップで浸水しやすい場所、危険な崖などがどこにあるか確認したり、いざという時のために土のうなどの準備をしたりしておくと安心です。